汗ぬき加工って知ってますか?

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朝晩はすっかりと涼しくなって、つい寝過してしまいそうになる
ブログ担当の社長です。
みなさん、こんにちわ。

今日は汗ぬき加工について少しお話させていただきましょう。

皆さん、クリーニングに出す品物ってどんなものがありますか?

おそらく自宅では洗濯できないものが多いのではないでしょうか。

先日うちの娘(19歳)が

娘 「ねぇねぇお父ちゃん、この洋服うちで洗える?」

私 「ん?洗濯表示になんて書いてある?」

娘 「洗濯表示ってなんや?」

私 「おまえクリーニング屋の娘のくせにそんなもんも知らんのか」

私 「ほら、ここに書いてあるがいや。えーっと、素材はレーヨン、洗濯表示はドライになっとるな」

娘 「それってどういうことなん?」
 
私 「ちゅーことは家では洗えんってことや。まぁほんでもお父ちゃんならプロやさかい、
   うまいこと水洗いするけどな」(ニヤリ)

というわけで、クリーニングに出される品物の多くはドライクリーニングが前提の品物です。

しかし特にこの季節、ひとつ問題が生じます。

ドライクリーニングと言うのはドライ溶剤と呼ばれる溶剤で洗います。
(うちでは石油系溶剤を使っています)

一方、この季節にクリーニング出る品物は汗を多くかいています。

汗の主な成分ってなんだと思います?

そうです、「塩分」ですね。しおです。

問題というのは、このドライクリーニング溶剤が塩分に対してはとっても弱いという事なのです。

もちろん汚れの成分は様々ですから、特に皮脂などの油性の汚れに対してはドライクリーニングは
大変優れているのですが、水溶性の汚れについては水洗いにはかないません。

「えー、ほんなら家で洗濯機で洗えばいいがいね」

その通りです。
でも奥さん、ご主人が先日ボーナス奮発して大和で買ったセミオーダーのスーツ
お家の洗濯機でがしゃがしゃ洗います?

「そんなことしたら大変なことになるがいね!!」

その通りですね。縮むし、しわしわになるし、おそらく再起不能になってしまい
スーツと一緒に夫婦関係も再起不能になりかねません。

そこで我々プロフェッショナルの出番です。

その名の通り「汗ぬき」クリーニングとは、普段ドライクリーニングしかできない品物を
思いっきり水洗いしてしまいましょう!って言うクリーニングです。

もちろんただの水洗いではありません。洗剤や洗い方などプロならではのノウハウがありますが
基本的には全くの水洗いです。

しかも、みつむらでは汗ぬきクリーニング(水洗い)+通常のドライクリーニングもしているんです。

もうこれね、すっきり具合が格段に違うんですよ!
水溶性の汚れも油性の汚れもダブルのクリーニングですっきり!!

なんかのCMみたいになっちゃいましたね。

そこで、「ほんならいつものドライクリーニングはなんなん?」って言われたら
ほんと「いや、えっっと、もちろんそれなりには綺麗になってますよ、ええ・・・」
と言ってしまうほどの違いなんです。

出来ればすべての品物を汗ぬきクリーニングしてしまいたい!!
って思うほどですが、実は汗ぬきクリーニングは、いくら洗剤と洗い方がスペシャルといえども
仕上げは(アイロン、プレス)は通常の3倍ほども手間がかかります。
しかし、そうやって手間をかけてしっかりと復元したスーツは、軽さも実感できるほどの仕上がりになります。

もし、まだ汗ぬきクリーニング未体験のあなた!ぜひこのブログを読んだら汗ぬきクリーニングをお試し下さい。

あっ、そうそう。先日の新聞にこんな記事がでていましたので、これもぜひ読んでみてくださいね。

(あと、素材によってはどうしても水洗いができないものもありますので、ご了承下さいね)

汗抜き記事中日新聞
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