インクのシミ抜きです
今日はお休みのパートさんが多く、久しぶりに一日工場でアイロンをかけていたら、腰が痛くなったブログ担当の社長です。
みなさんこんにちわ。
さて、一日の終わりに厄介なシミ抜きをしたので
その様子をご紹介しましょう。
品物はストライブのブラウスです。
写真では一部しか写していませんが、全体にあちこち
インクのシミがついています。
おそらく洗濯機の中にボールペンでもが入ったまま
洗ってしまったんじゃないかな?
これですね、一目見たときに
(あー、これ「取れません」で返品させてもらおうかなぁ・・・)
って一瞬思いました。
どうしてかって?
とにかくインクのシミは、ものによっては非常に厄介なものもあって
ひとたび手をつけたら最後、泥沼のようなシミ抜き地獄に落とされることがあるのです。
ひえぇぇぇ~ 恐ろしいですねぇ。(半分冗談ですが半分本気です)
しかーし、しばらく眺めていましたが、どうしてもやらなくてはいけない!
これは俺がやらずに誰がやる!!とクリーニング師ならだれもが持っている
崇高な使命感に突き動かされて、とうとう手をつけてしまいました。
さぁ、これからその様子をじっくりとお見せしましょう。
まずこんなブラウスです。
全体にあちこちインクが付いていますが、一番目立つところから手をつけてしまいました。
(本当は目立たないところからやるのがセオリー)
まず基本通り油性処理から始めます。
案の定、油溶性のしみ抜き剤を数滴たらしただけで、ぶわっとインクが広がります。
これがほおっておくと、広がるだけ広がって取れなくなるなんてことも・・・(あー怖い)
バキュームを効かせながら、シミが広がらないうちにヘラでインクをしごきだすようにします。
するとインクがじわじわと動き出します。
という事はこのシミは取れそうだ、という事になります。
が、まだ安心はできません。
ある程度ヘラでしごきだしたら、素早く水ですすぎます。
おっ、メインのシミは残っていますが、周りに広がった部分はきれいに落ちています。
とりあえず一安心です。
メインのシミも多少薄くなっているのがわかります。
そこでこの工程をさらに繰り返します。
するとだいぶ薄くなりましたね。
しかし油性処理ではこの辺が限界のようです。
そこで思い切って漂白することにしました。
ここではストライプの柄を考慮して酸素系の漂白を行います。
漂白剤を乗せて蒸気の熱で攻めていきます。
「なんとか取れてくれー!!」
すると「なんということでしょう」
あんなに濃く付いていたシミがここまで薄くなったではありませんか!
この写真ではまだ薄く残っていますが
このあと実はもう一種類薬品を使用して、ほぼ完ぺきに染み抜きが完了しました。
よかった~
ほんでもこのブラウス、他にもあと数か所同じシミがあるので
上記の工程を何度も繰り返さなくてはいけません。
しみ抜きって大変なんですね(^^;
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